資本主義の終焉か 2016 11 27

2016年11月27日の国際戦略コラムでは、このような記事がありました。

 経済学者ラビ・バトラは、
資本主義を根本的に崩壊させる主因となるものとして、
「富の過剰な集中」と「自由貿易」という二つの要因を挙げている。
 彼は「現在の世界では、ごく少数の資産家に富が偏り、
その偏った富が世界の金融経済を動かしている。
 そして、その一方では、
明日の生活の糧を得ることもままならない貧しい人たちが、数多く存在している。
 富の集中している、ごく少数の資産家たちは、
自分たちが大量に貯めた「お金」を使おうとせずに、
より金持ちになろうとするがために、
ただひたすら貯蓄に励み、消費活動をあまり行わず、
その一方で、貧しい人たちは、もともと、お金がないため、
無い袖は振れず、消費活動を活発に行うことができない。
消費活動が鈍化すれば、いくら供給を喚起しても無駄なのである」と主張している。
 企業はコスト最小にするために、発展途上国に工場を移して、
労働賃金を最低にして、安い商品を先進国に売ることになる。
このため、先進国の貧しい人は、より貧しくなる。
(引用、以上)
 経済学者のシュンペーターは、
資本主義経済では、イノベーションの実行は、事前に通貨を必要とするが、
起業者は既存の「お金」を持たないから、これに対応する通貨は新たに創造されるのが本質であると考えた。
 すなわち、イノベーションを行う起業者が銀行から信用貸出を受け、
それに伴い銀行システムで通貨が創造されるという信用創造の過程を重視した。
 一方で、シュンペーターは、資本主義は、成功ゆえに巨大企業を生み出し、
それが官僚的になって活力を失い、社会主義へ移行していくという理論も提示した。
(ウィキペディアから)
 日本経済もアメリカ経済も、活気がないのは、
お金が滞留しているからです。
これは、資本主義の終焉を意味しているでしょう。
お金が動いてこそ、資本主義も動く。
 起業家は、起業したくても、お金がないから起業できない。
庶民は、もともと、お金がないから消費活動を活発に行うことができない。
こうして社会は、活気がない社会になっていく。
まるで中世のような社会です。
 歴史を振り返れば、
このような社会を終わらせたのは、フランス革命だったでしょうか。
 革命前夜、特権階級の「パンが食べられないならばケーキを食べなさい」という発言が、
フランス革命の起爆剤となりました。
 とにかく、大きな問題点は、
「資産家たちは、自分たちが大量に貯めた『お金』を使おうとせずに、
より金持ちになろうとするがために、
ただひたすら貯蓄に励み、消費活動をあまり行わない」というところでしょう。
 金持ちよ、お金を使いなさい。
それで、資本主義は動き出す。








































































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